夏色日記

月も怪しく輝く夜…みなさんごきげんよう…
実は私みなさんに秘密にしていたことがあったのです…
私の正体はなんと、黒魔術を駆使してこの世界とは違う異次元からこの世界にやってきた闇の魔導師、ヘタレーナ・ヤマブッキーヌだったのです…
今日は言霊の力が強まりまやかしが世界を覆う日…ふふふっ魔力が高まる素敵な日ですね…おかげでテンションが上がって大暴露してしまいましたよ…
私がヘタレーナ・ヤマブッキーヌであることはみなさん秘密にしていてください…
異次元に存在する私の故郷、ラーメンタベタイーナ王国からの刺客がどこに潜んでいるかわかりませんからね…
奴らは私が無断で持ち出した大図書館の禁書、この世界を滅ぼすほどの力を持つ魔王を復活させることのできる魔方陣が描かれた古文書を奪い返そうとしていましてね…
その古文書にはこう書いてあったのですよ…魔方陣を描きながら呪文を唱えるんです、「ザンギョウガ・ツヅイテツライナ・ハヤクオワレバイイノニ……

おっと、こんな時間にお客さんかな…？
日付も変わることですし、今日はこの辺で…
みなさん、これからもこのヘタレーナ・ヤマブッキーヌをよろしくお願いいたします…



（もうこれ嘘でも何でもねえな…）